World Locking Tools の Sample Scene である QRコード位置合わせ QRSpacePins の使い方 (1)

World Locking Tools のサンプルシーンにQRコードを用いた位置合わせ処理(QRSpacePins)があります.
その使い方のメモを記していきます.

利用環境

  • Unity 2019.4.2f1

World Locking Tools

アンカー管理サービスの一つ.
広域な空間マッピングが実現できる.
Azure Spatial Anchors や Azure Object Anchors の仲間みたいな感じ.

概念の把握が難しいです.
詳細記事は以下を参考ください.

www.tattichan.work

www.slideshare.net

QRSpacePins

World Locking Tools のサンプルシーン自体は別リポジトリに分けられています.

こちらをcloneしましょう.
github.com

MixedReality-WorldLockingTools-Samples\Advanced のフォルダの配下がQRSpacePinsになります.

起動してみると自分の環境ではこんなエラーが4つ出てました.

Assets\MRTK\Providers\WindowsMixedReality\Shared\Editor\ConfigurationChecker\AssemblyInfo.cs(7,12): error CS0579: Duplicate 'AssemblyFileVersion' attribute

AssemblyInfo.cs が被っている模様なので,どちらか片方コメントアウトするか,
削除して対処してよいかと思います.自分はこのような対処で大丈夫でした.

フォルダ構成はこのようになっています.
すでにMRTKのCoreとWLTのCoreやToolsなどがImportされています.

f:id:xrdnk:20201101215516p:plain

サンプルシーン

QRSpacePin/Scenes に QRSpacePins.unity と QRSubScene.unity があります.
前者はUnity空間全体をQRコードの位置合わせさせるシーンで,
後者はUnity空間に配置されている一部の物体群をQRコードの位置合わせさせるシーンになります.

QRSpacePin のサンプルシーンを開くと,Hierarchyは以下のようになっています.

f:id:xrdnk:20201101215839p:plain

次回この中身について具体的に解説します.