Meta Avatars SDK for Unity (2)|サンプルシーンを動かしてみる
「Meta Avatars SDK for Unity」のサンプルシーンを動作確認して中身の把握をします.
- はじめに
- 検証環境・前提条件
- サンプルシーンの在り処
- MirrorScene
- CornellBoxLightingExample
- CustomHandPoseExample
- FBConnectLightingExample
- GazeTrackingExample
- NetworkLoopbackExample
- VenuesLobbyLightingExample
- おわりに
- 参考資料
はじめに
本記事は以下の記事の続きになっています.
検証環境・前提条件
- Unity 2020.3.25f1
- Meta Avatars SDK 9.0
- Oculus Integration 35.0
Meta Avatars SDK は現時点では Unity 2020 LTS が前提となっています.
サンプルシーンの在り処
Meta Avatars SDK for Unity のサンプルシーンは以下のディレクトリに配置されています.
Assets/Oculus/Avatar2/Example/Scenes
結構あるのでとりあえず Meta Quest 2 で中身がどんなものか把握します.
MirrorScene
こちらのシーンは前回の記事に書かれていた通り,鏡映しになっている自身のアバターを見ることができ, アバターの動きを客観的に見ることができます.
CornellBoxLightingExample
様々な照明モデルやシェーダの確認できるサンプルシーンです.
色んなアバターを沢山見ることもできます.
CustomHandPoseExample
独自の Hand Pose の実装を確認できるサンプルシーンです.
各手のスケルトンのプレハブ CustomHandSkeletonLeft
/ CustomHandSkeletonRight
と
SDK に Pose を送るコンポーネント TrackingTransforms
が提供されています.
動作の動き自体は MirrorSample と同じでした.
FBConnectLightingExample
アバターが背景のメッシュと一緒に動的に読み込まれる様子が確認できるサンプルシーンです. Facebook Connect showcase と似たようなライティングが施されています.
自分のアバターが近づくと近くのアバターに影がかかるような処理が動的に走っているっぽいですね.
GazeTrackingExample
注視対象の設定および注視時に副次的に発生するアバターの動作に関する影響を確認できるサンプルシーンです. 現在の注視対象から一時的に目を逸らすと言った自然な行動のシミュレーションも確認できます.
左のアバターは左側の固定されたキューブに注視していますが, 一定時間経過すると目を逸らしていることがわかります.
真ん中のアバターは回転運動をしているキューブに対して注視していて, 目線が円を描くように動いているのがわかります.そして時々目を逸らしています.
右のアバターは右側の固定されたキューブに注視したり,上下運動しているキューブに注視対象を変えたり, 自然に目を逸らしている動きをしているのが確認できます.
NetworkLoopbackExample
アバター情報をパケットとしてネットワークを経由して送ることが出来るように 実装されているモックを確認できるサンプルシーンです.
MirrorSample に似ているように見えますが,ネットワーク経由で送っているようで, 目の前のアバターの動きがわずかに遅延があるのがわかります.(指の動きがわかりやすいかも)
VenuesLobbyLightingExample
複雑で大規模なライティングを伴うサンプルシーンです. 中身は FBConnectLigthingExample シーンと似ています.
おわりに
以降は具体的に Meta Avatars SDK の機能を見ていきたいと思います.
参考資料
こちらの動画からも全サンプルシーンの様子を見ることができます.