Meta Avatars SDK for Unity (1)|インストール・サンプル動作確認などの初期環境構築
Meta Avatars SDK for Unity
Meta がアバターシステムである「Meta Avatars SDK for Unity」を公開しました.
本記事ではインストールとサンプル動作の確認方法について記します.
検証環境・前提条件
- Unity 2020.3.25f1
- Meta Avatars SDK 9.0
- Oculus Integration 35.0
Meta Avatars SDK は現時点では Unity 2020 LTS が前提となっています.
インストール
プロジェクトを作成します. 作成後,Project Settings > Player > Other Settings > Color Space を Linear に変更します.
Oculus Integration をインポートします.OpenXR を利用することを前提にします.
Project Settings > XR Plugin Management にて Oculus XR plug-in を有効化します. Standalone 版と Android 版両方にチェックを入れておきます.
こちらのサイトから Meta Avatars SDK の unitypackage をダウンロードし,インポートします. インポートが完了すると,Assets/Oculus/Avatar2 配下に Meta Avatars SDK 関連のアセットが配置されます.
注意ですが,ここで Newtonsoft.Json.dll が複数存在することによるエラーが発生しているので対応します. (Unity 2020 以降からよくあるエラーなんですが,これについては公式側で解消して頂きたい…)
Packages 配下の方は消せないので,Oculus フォルダ配下の方を無効化します. Assets/Oculus/Avatar2/Scripts/AvatarEditorDeeplink/Newtonsoft.Json.dll の設定を以下のように, Include Platforms のチェックを全て外します.これでエラーはなくなりました.
Meta Avatars SDK の動作確認には Oculus Application ID が必要なので設定します. 動作確認程度であれば必要ないかもしれませんが,Meta Avatars SDK の初期化処理の際に, ID がないとエラーが発生し,サンプルシーンが止まるっぽいので,設定してしまいましょう.
Oculus Dashboard を開きます.
Oculus Developer Center | Authenticate
Create New App で適当にアプリ情報を作ります.
作成後,App Manager の API で App ID があるので,それをコピペします.
Unity Editor に戻り,上部メニューの Oculus > Avatars > Edit Settings を選択します.
すると,OvrAvatarSettings の ScriptableObject がハイライトされます.ここにコピペした App ID を設定します. 今回は Oculus Quest を対象としています.
以上で初期設定の環境構築は完了です.
サンプル動作確認
Quest 2 を被った状態で,Assets/Oculus/Avatar2/Example/Scenes/MirrorScene/MirrorScene.unity を起動してみました.
女性のアバターが鏡映しで表示され,腕や指の動きがコントローラ操作と連動しています.
終わりに
以下の VR 卓球ゲーム「Eleven Table Tennis」のように,Meta Avatars SDK 対応の事例が出てきました. 今後の Oculus 対応ゲームでは Meta Avatars SDK 対応の作品が出てくるかも?
New @oculus avatars currently making the rounds in Beta and should be making their way to everybody really soon! #VR pic.twitter.com/PoKLEuHCdg
— Eleven Table Tennis (@ElevenVR) 2021年12月21日