Meta Avatars SDK for Unity (1)|インストール・サンプル動作確認などの初期環境構築

f:id:xrdnk:20220104004704p:plain

Meta Avatars SDK for Unity

Meta がアバターシステムである「Meta Avatars SDK for Unity」を公開しました.

Oculus Documentation

本記事ではインストールとサンプル動作の確認方法について記します.

検証環境・前提条件

  • Unity 2020.3.25f1
  • Meta Avatars SDK 9.0
  • Oculus Integration 35.0

Meta Avatars SDK は現時点では Unity 2020 LTS が前提となっています.

インストール

プロジェクトを作成します.
作成後,Project Settings > Player > Other Settings > Color Space を Linear に変更します.

f:id:xrdnk:20220103232728p:plain

Oculus Integration をインポートします.OpenXR を利用することを前提にします.

assetstore.unity.com

Project Settings > XR Plugin Management にて Oculus XR plug-in を有効化します.
Standalone 版と Android 版両方にチェックを入れておきます.

f:id:xrdnk:20220103234819p:plain

f:id:xrdnk:20220103234919p:plain

こちらのサイトから Meta Avatars SDK の unitypackage をダウンロードし,インポートします.
インポートが完了すると,Assets/Oculus/Avatar2 配下に Meta Avatars SDK 関連のアセットが配置されます.

f:id:xrdnk:20220103235253p:plain

注意ですが,ここで Newtonsoft.Json.dll が複数存在することによるエラーが発生しているので対応します.
(Unity 2020 以降からよくあるエラーなんですが,これについては公式側で解消して頂きたい…)

f:id:xrdnk:20220103235516p:plain

Packages 配下の方は消せないので,Oculus フォルダ配下の方を無効化します.
Assets/Oculus/Avatar2/Scripts/AvatarEditorDeeplink/Newtonsoft.Json.dll の設定を以下のように,
Include Platforms のチェックを全て外します.これでエラーはなくなりました.

f:id:xrdnk:20220103235706p:plain

Meta Avatars SDK の動作確認には Oculus Application ID が必要なので設定します.
動作確認程度であれば必要ないかもしれませんが,Meta Avatars SDK の初期化処理の際に,
ID がないとエラーが発生し,サンプルシーンが止まるっぽいので,設定してしまいましょう.

Oculus Dashboard を開きます.

Oculus Developer Center | Authenticate

Create New App で適当にアプリ情報を作ります.

f:id:xrdnk:20220104001713p:plain

作成後,App Manager の API で App ID があるので,それをコピペします.

f:id:xrdnk:20220104001915p:plain

Unity Editor に戻り,上部メニューの Oculus > Avatars > Edit Settings を選択します.

f:id:xrdnk:20220104002652p:plain

すると,OvrAvatarSettings の ScriptableObject がハイライトされます.ここにコピペした App ID を設定します.
今回は Oculus Quest を対象としています.

f:id:xrdnk:20220104002155p:plain

以上で初期設定の環境構築は完了です.

サンプル動作確認

Quest 2 を被った状態で,Assets/Oculus/Avatar2/Example/Scenes/MirrorScene/MirrorScene.unity を起動してみました.

gyazo.com

女性のアバターが鏡映しで表示され,腕や指の動きがコントローラ操作と連動しています.

終わりに

以下の VR 卓球ゲーム「Eleven Table Tennis」のように,Meta Avatars SDK 対応の事例が出てきました.
今後の Oculus 対応ゲームでは Meta Avatars SDK 対応の作品が出てくるかも?

次の記事

xrdnk.hateblo.jp