Meta Avatars SDK for Unity (5)|バージョン9.1 のリリースノート確認
Meta Avatars SDK の最新版 9.1 が出たようなので,リリースノートを本記事では日本語訳しつつ確認します.
リリースノート元サイト
元のサイトはこちらから確認できます.
Oculus Developer Center | Downloads
9.1 がリリースされたことで,9.0 バージョンは非推奨になりました.
アップグレード方法
Unity エディタを閉じ,エクスプローラ経由で Meta Avatars SDK パッケージを手動で削除してから, 9.1 バージョンのパッケージをインポートします.
Hotfix
- コントローラを利用する時に,ローカルアバターの手の位置がずれているのを修正 (試した方は違和感があったのわかるかも)
- 読込リクエストまたは HasAvatar チェック実行中にアバターエンティティを破棄するとクラッシュするのを修正
New Feature
- Eye Glint 機能が追加.目周辺のメイクみたいな機能です.Khronos または Horizon のシェーダを利用することで実現できます
- Advanced LOD System チェックボックスは非推奨となり常に有効化されるように変更
- OvrAvatarInputManager クラスが直接 InitializeTracking を呼び出すようになりました
- InitializationInfo のパラメタに ClientName を追加,ClientVersion から ClientName を分割.参照用に Company Name を追加.
- OvrSkinningCompute.cginc をコンピューティングシェーダのスキニング利用のために追加
Fixed
- Quest 2 が Quest 1 として検出されていたのを修正
- 描画デバッグの際に曖昧なオペレータの警告を修正
- 実験機能の MotionSmoothing に毎フレーム発生していた GC.Alloc を修正
- URP 互換性を維持するために Horizon と Khronos シェーダを修正
Improvements
- Input Tracking のリファクタリング.コントローラトラッキングとボタン入力のパラダイムを更新し,他のトラッキングタイプと一致させるように変更. Meta Avatars SDK はアプリからのプッシュデータを待つのではなく,アプリをポーリングするように変更
- Load State API のリファクタリング.OvrAvatarEntity の LoadState フィールドに対応する LoadingStateChanged が廃止(今後完全削除予定).デフォルトモデルがロードされた時と実際のアバターがロードされた時を明示的に伝達するようにします.
- アバター読込時のピークメモリ使用量を削減
- Critical Joints の更新に伴うパフォーマンスの最適化
- アバター描画時のコストを正確に判断するために Vertex の使用から Triangles の使用に変更
- OvrAvatarManager.minSliceWorkPerFrame の C# default を変更し,OvrAvatarManager の読込を改善
- GPU スキニング描画コールのディスパッチの最適化
- ロード時間の改善.ロード中のアバターの一時メモリ使用量を削減.ロード時間が35%ほど削減.テキスチャの品質向上.メモリやパフォーマンスの追加コストの削減.
Known Issues
終わりに
次からは 9.1 バージョンを利用します. Input Tracking のリファクタリングで以前実装したコントローラトラッキングを更新しないといけないか確認しないといけない….