Built-in Render Pipeline と Lightweight Render Pipeline と Universal Render Pipeline と
もう記憶が定かじゃないのですが,Unity 5,Unity 2017までは, プロジェクトを作成する際,テンプレートは2Dと3Dしかなかったと思います.
Unity 2018.1からプレビューとして,High-Definition RPとかLight Weight RPとか VR Lightweight RPとか追加されております.これは前からスルーしていたのですが….
- Built-in Rendering Pipeline (BRP)
- Light Weight Rendering Pipeline (LWRP) と Universal Render Pipeline (URP)
- LWRP・URPのメリット
- LWRP・URPのデメリット
- High-Definition Rendering Pipeline (HDRP)
- LWRP・URP対応のポストプロセスアセット
- URPに関する書籍とか
- 終わりに
Built-in Rendering Pipeline (BRP)
今までUnityで使われているレンダリングパイプライン(RP)のことです. 普通にテンプレートで2Dと3Dを選択すると,このRPが適用されます. 実はこのBuilt-in Render Pipeline,Unity2020でLegacyになります.
Rendering Pipeline とは
3次元コンピュータグラフィックスの計算処理方法の1つであり、3次元モデルのデータから2次元画像のイメージを作り出す多段階の過程全体を指し、それらの計算をパイプライン処理によって高速化する手法を示す。
Unity のレンダリングパイプライン - Unity マニュアル
Light Weight Rendering Pipeline (LWRP) と Universal Render Pipeline (URP)
軽量レンダーパイプライン ― リアルタイムパフォーマンスの最適化 - Unity Technologies Blog
Unity 2018 から Light Weight Rendering Pipeline が登場しております. Built-in Rendering Pipelineに比べるとレンダリング速度が高速化しております.
Unity 2019.1.6 から LWRP はレビュー版からリリース版に昇格し, Unity 2019.3 から LWRPは Universal Rendering Pipeline (URP)に名称を変えました.
軽量レンダーパイプラインからユニバーサルレンダーパイプラインへ - Unity Technologies Blog
Unity 2020 から URPが標準になります.
LWRP・URPのメリット
LWRP は、広範に使用可能な、幅広く利益をもたらすパイプラインとして開発されたものです。このパイプラインが発展し、美しさと高パフォーマンスを実現しながらも幅広いプラットフォームにスケーリング可能な強力なソリューションとなりました。2D・3D・VR・AR のどの形式のプロジェクトでも、一度の開発で全プラットフォームにデプロイしたいなら、このレンダリング技術が最適です。Unity 2019.3 で、LWRP はユニバーサルレンダーパイプライン(UniversalRP)へと進化を遂げました。
何よりもパフォーマンスがアップしているのが利点です.
上の記事に書かれておりますが,『POLYGON-Farm』アセットパックをBRPからURPに変換し, ハードウェア iPhone 6Sでビジュアルとパフォーマンスを比較した結果,以下のような結果になってます. (下記の画像は上の記事から引用しております.)
1.5~2倍近い高速化が実現できるようになります. ビジュアル品質は落とさずに,より高いフレームレートが維持できるようになってます.
LWRP・URPのデメリット
LWRP未対応だとピンクになってしまうんですよね.
(以下の記事から引用しております.) tsubakit1.hateblo.jp
Edit > Render Pipeline > Upgrade Project Materials To Lightweight RP Materials
で再コンパイルすると直ります.
直らないものもあります….これからの対応になる感じかなと.
【Unity】既存のプロジェクトにLightweight RenderPipelineを導入する - テラシュールブログ
High-Definition Rendering Pipeline (HDRP)
最高品質のグラフィックスを実現できるようになります. UE4レベルのグラフィックスを求めるならばこちらを設定する感じになります.
LWRP・URP対応のポストプロセスアセット
URPに関する書籍とか
技術書典8で出ていたこちらの本を買いました.
Unity実践UniversalRenderPipeline - smartphone-games - BOOTH
「Unity実践UniversalRenderPipeline (【PDF】)」を smartphone-games で購入しました! https://t.co/O553wTBI9J #booth_pm
— xrdnk (@xrdnk) 2020年4月25日
某シェーダープログラミングの教科書の続編が出るっぽい.
唐突に新刊予告。現在「 #unity シェーダープログラミングの教科書4 SRP/UniversalRP解説編」を制作中です。SRP編3部作の1冊目になる予定で、表紙を @wednesday1029 さんにお願いしました! 新しいメカニズムSRP/UniversalRPを解説します。先に言っておくとShader Graphは触れませんごめんなさい>< pic.twitter.com/HAtU6djjZi
— 土屋つかさ (@t_tutiya) 2020年4月21日
終わりに
個人開発するVRアプリはLWRP・URPでやりつつ,LWRP・URPについてもう少しこれから勉強してみます. いよいよシェーダーについても目をそらさずに本腰入れてやらないといけないなあ….