AR Foundation 4.0.2 で Build する際の注意点

10日ぶりのブログ投稿.
寒暖差によって体調不良になり,2日くらいブログ投稿する体力がなかったのがズルズルと….

AR Foundation の勉強を始めました.AR Foundation 4.0 を試したところ,
ver2とver3で問題なかったBuild設定がver4では上手く行かず,Build設定で躓いたのでメモ.

使用環境の定義

Mac持ってないのでAndroid機のみの確認です.
スマートフォンはPixel 4を利用してます.

今回のAR Foundation ver 2 環境の定義は以下.

  • Unity 2019.4.0f1
  • AR Foundation 2.1.8
  • ARCore XR Plugin 2.1.8
  • (ARKit XR Plugin 2.1.9)

今回のAR Foundation ver 3 環境の定義は以下.

  • Unity 2019.4.0f1
  • AR Foundation 3.1.3
  • ARCore XR Plugin 3.1.3
  • (ARKit XR Plugin 3.1.3)

今回のAR Foundation ver 4 環境の定義は以下.

  • Unity 2019.4.0f1
  • AR Foundation 4.0.2
  • ARCore XR Plugin 4.0.3
  • (ARKit XR Plugin 4.0.1)

従来の手順 (ARCoreのみ)

① AR Session と AR Session Origin を Hierarchy に追加し,Main Camera を削除する.
② Cube を追加し,Position を (0, 0, 3) にする.
Android に Switch Platform を行う.
④ Graphic APIs で Vulkan を削除する.
Android の Minimum API Level を "Android 7.0 "Nougat" (API level 24) にする.

実行結果

ver 2 と ver 3 の場合

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カメラ越しに現実空間にCubeが現れます.

ver 4 の場合

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現実空間が現れず,黒い画面とCubeが現れます.

原因

実行結果から,ver 4 は ARアプリになっておらず,ただのUnityアプリになっていることになります.
何気なく躓いてしまったのですが,AR Foundation 4.0 からは,従来の手順に加えて更にもう1つ手順を加える必要があります.

AR Foundation 4.0 からの 追加手順

Project Settings > XR Plug-in Management > Plug-in Providers の ARCore にチェックが必須になりました.

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3.0までは必須ではなかったのですが,これも2019.3以降のXR Plugin Managementによる影響かなあと.
チェック後,再度アプリをBuild and Runしてみると,ちゃんとCubeが現実空間に現れるARアプリになりました.

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